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鬼宮 朱音 (17) (きみや あかね)
【種族】ヒューム
【プロフィール】
素直でまっすぐという言葉が似合う正直な性格で、勧善懲悪主義。
他人に気を使いすぎるところがあり、持ち前の優柔不断も合わさってかなり損をしやすい。
剣技や格闘術は得意なのだが、魔法が使えない。潜在能力は高いが、上手く使い切れていない部分があるようだ。
鬼の血を継ぐ鬼宮家の次期当主なのだが、本人はそれ程自覚していない。先代である連次郎よりも、色濃く鬼の血が流れているせいか、生命の危機に陥った時など、自分の意識に関係なく本能的に鬼の血が身体を守ろうとする。
【装備】
篭手
(特殊な術式が組み込んであり、魔力を衝撃に変換する能力を持つ)
【スキル】
特に無し
六道 雅美 (りくどう まさみ) (18)
【種族】ヒューム
【プロフィール】
可愛い顔とは裏腹に、怪力。朱音の従姉で、朱音がアスガルドに通うことを知ってわざわざ自分も編入してくる。
単純でからかい易い朱音を虐めるのが大好きで、朱音は自分の所有物だと公言するほど。以外に乙女チックな思考をしているのだが、甘え下手のせいかどうしても態度や物言いが勝気になってしまう事を、密かに気にしている。
案外子供っぽいところがあり、すぐにやきもちを妬く。退魔師の業界では、知らぬものがいないと噂される、六道家の長女。
【装備】
ピアス(魔力増幅用)
【スキル】
法術・符術
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こんなところに居ても…… 何にも解決しないのは分かってるのに……
暗闇が支配する静寂な森の中で、ミリアは真っ白な鳥籠のベンチに腰掛けていた。黒一色の世界の中で、その鳥籠のベンチの存在はボウっと浮き出ているようにも見えた。そして、そこに座るミリアでさえも……
どうしよう……
朱音は階段の三階の手すりの陰に隠れながら、ある集団を恐る恐る除き見ていた。階段を出た直ぐのところで、五人の女生徒が荒々しげに誰かを罵倒している現場に出くわしてしまったのだ。一方的に罵られている女生徒の顔は、壁際に追い込まれ囲まれているせいで朱音からは見る事が出来ない。さっさとここから立ち去り、図書室に行きたいのだが、彼女達の脇を通らなければ三階の渡り廊下に辿り着くことが出来ない。この間のリセリアの一件から数日しか経っていないというのに、同じ階でまた不幸に見舞われている自分を哀れに思う朱音。
「ふぁ~~~~」
小鳥が囀る、晴れ晴れとした朝。優雅に学院への道を歩く登校中の生徒の中から、一際大きな欠伸が聞こえた。アスガルド女学院でこのような下品な大欠伸をする人物は、漆黒のショートヘアーの編入生である彼女一人くらいだろう。