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薄暗い一室。天にある光すら届くのを嫌うその場所に、闇と同化してしまいそうな程黒々としたローブを身に纏った魔術師がその中央に佇んでいる。薄汚れた実験台のようなテーブルを前に、繰り返し行われる実験。赤茶けた染みは何層にもなって台に塗り重なり、拭ったところで取れることはなさそうだった。部屋の中に並べられる器具の数々は、この部屋の唯一の灯り手であるろうそくの光によって、ギラギラと妖しく鈍い反射を繰り返している。
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